廃墟巡り

廃墟

「廃墟」と言うとボロボロになった無人の屋敷やビルで、心霊スポットとして良く名前があがるような場所を指します。
私は怖い話が苦手なんですが、廃墟は好きです。
「廃墟=怖い」というイメージは、確かに間違いではなくて、
実際に廃墟巡りをしていると不思議な体験をすることもあるんですが、
廃墟には「浪漫」があるんです。
例えば「今は亡き大物俳優が若い頃、定期的に公演を行っていた劇場」と聞くとどんなイメージを持つでしょうか。
その俳優のファンであれば、自分の大好きな俳優が中間達と切磋琢磨して荒削りながらも自分を表現していた劇場、ということで聖地のように感じるでしょうし、
特にファンでなくても、あんなに凄い人が昔はここで活動していたのか、と感慨深く感じると思います。
廃墟にはそれと同じような魅力があって、「かつては此処に確かに存在していた何か」に思いを馳せるという楽しみがあるんです。
廃墟の中にはほとんど瓦礫の山になってしまっているものから、中に入ると食器や家具がそのままになっているようなものまであります。
「確かにそこにあった生活」と、ボロボロになってしまった廃墟のギャップが、
少し恐ろしくて、物悲しくて、ノスタルジーを感じさせてくれるんです。
ここまで朽ちるのに、どれだけの時間がかかったんだろうとか、
周りにある新しい建物と比べて、そこだけ時間が止まっているかのようなギャップは、
どこか倒錯的で、写真に収めずにはいられないんです。